今日のウイッチクラフト

An it harm none, do what ye will.

占いについて

一口で占いといっても、世界には数多の占いが存在します。それらは命占、卜占、相占に大きく分けられます。
このうち、相占は例えば手相や人相から占うものですが、訳あってやりません。ですので、「占いやってます」といった時に手のひらを見せてくれる方にはもれなく握手を返すようにしています。

さて、では残りの二つのお話をしましょう。

命占

命占は生年月日や姓名など、さだめられたものから傾向を読むものです。
西洋占星術カバラ数秘術で誕生日を見たときに読めるものです。
そのほとんどが膨大な情報の中から数字を索引して結果を探す場合が多いので、殺傷能力の高い本を持ち歩くことになります。最近ではスマホタブレットでサクッとホロスコープを作れたりするのでかなり軽減しています。
ただ、性格分析に使われるいろんな質問に答えていくものは占いではないです。あれも統計学の賜物ですが占い以上に分析力に優れています。何せ新しい知見からの学術ですからね。そこはうまく使い分けましょう。
例えば西洋占星術ではこれからの星の動きから、今後の傾向を観ることができます。

卜占

ルーン占いやタロットです。僕が占いと言った時は大体これです。
偶然の出来事から、その意味を観ます。ルーン占いならルーン文字、タロット占いなら絵から読み解くのです。
とても乱暴な言い方をしてしまえば、世の中のすべてのものはつながっていて、そのつながりが何かしらの形で存在しているので、それを読むわけです。つまるところ、道具というのはすべては枝葉末節で本幹はその意味にあるわけです。
要するに、道具なんてなくても卜占はできるんです。ただ、意味合いを読むときに道具は便利です、というだけのお話。ここから道具を使うことについてのお話に移行するわけですがそれはまた別の機会に。

占いで何をするの?

これが本題です。
占い師というのは歴史上、人を惑わす人だったりします。それは間違いではありません。例えばA社長が「新しい取引先は、絶対にわが社に利益をもたらしてくれる!」と思っているのに占い師が「一旦考え直すべきです」と答えたら、迷いますよね。
あとはA社長がどうするかだけなんです。考え直さなかった上で成功することもあるでしょう。ただ、その綻びに気付いたならずっと背負っていくよりも今のうちに直した方がいいんじゃないかなというだけです。
という気付きを得ることで、視野を広げたり心につっかえてるものを取り除くのが占いです。
故に占いと称して「あんたいい死に方しないわよ!」とか言うのは占いじゃなくて神託ですね。予言とかオラクルとか。もっとアレな言い方をすれば個人の感想です。
もし、占い師を探している方がいらっしゃるなら、占いの結果と個人の感想をしっかり分けて話してくれる人を選びましょう。